ペットロスは後悔の塊

愛犬が亡くなって7年。
未だに同じ犬種を見たり、老犬の死の話を読んだりすると涙が出てくる。

大きな犬種だったから小さな頃から力は強かったしふすまを破られたりドアをかじられたりは当たり前で
一番大きないたずらは、留守番をしている時に隣の家の靴箱が見えるくらい玄関の石膏ボードに穴を掘って開けたこと。
そのおかげで家の中はボロボロになった。

それでも可愛かった。お手・お座りとか一般的な芸はすぐに覚えたし
散歩に行く時も私のテンポに合わせて歩き、私の顔を見ながらしっぽをふさふさと振って歩いてた。
散歩で会う人に「お母さんの事大好きなんだね」と言われたり
「可愛すぎる。写真撮らせてください」と言われたりして、褒められたのは犬なのに私が鼻が高かった。

カミナリが鳴るとすごく怖がって粗相をしていた。大きいからすごい量を床やカーペットにしてたな。
普段食べれない美味しい高級なおやつや、リンゴを食べてた時は美味しさのあまり口を震わせてたね。可愛かったー。

そしてある日突然。本当に突然に調子が悪くなって、病院に連れていくとかなり肝臓が悪くなっていたよう。
先生が手術も出来るけど高齢だし、悪い肝臓に直接ダメージを与える麻酔もどうかと。
この言い方って、かなりオブラードに包んでくれてるよね。もう手遅れですって事よね。
手術をしてもかなりリスクが高くなって、目が覚めない事もある可能性があると言われて、泣きながらしばらく悩んでそのまま家に連れて帰る事にした。お薬もらって。

そこからお薬あげてたけどまだお迎えに玄関まで来てくれるし。おやつも食べるし。
こんなに元気なのに。病気の事を信じたくないから「誤診か?」とか言ってみたり。
けど、あんなに好きだった散歩も行きたくなくなって、行ってもかなり時間がかかっていた。

そして2週間後に嘔吐して意識が朦朧としだした。
その日は日曜日。明日は仕事を休もうか・・・。
朝が来て、まだ息はしている。
「この子なら私が帰ってくるまできっと待っていてくれる」となぜか思ってしまい会社に行った。

けれど月曜日の9時20分。子供から電話。
「いま逝ったよ。大きく息して今逝ったよ」

ああーなんで休まなかったのか!仕事に出かけて30分後じゃん!
ありえない。自分のエゴ。仕事なんか休めばよかった!

慌てて帰宅し、触るとまだ暖かくて泣いた。
他の家族も早退して帰ってきてみんなで泣いた。

この事が、私の中でまだ後悔として残っている。
なんで休まなかったのか。自分を責めている。
たまに夢に出てくる愛犬は元気でどこか寂しそうに見える。
私ももう居なくなった事を勘違いだと思いながら接している。が、最後思いだして泣きながら目を覚ます。

本当に置いて行ってごめんね。謝ってもダメかなあ。